これは、坂本竜馬の伝説に出て来る逸話です。

幕末の頃、土佐藩の檜垣清治(ヒガキセイジ)という人が、その頃、土佐で流行っていた長刀と言う大きな刀を新調し、江戸から帰ってきた坂本竜馬に見せたところ、竜馬は「貴様はまだそんなものを指しているのか?おれのを見ろ」と言って、刀を見せたそうです。それは短刀と言われる短い刀で、粗末と言うか簡単な刀だったそうです。そしてこう言ったそうです。「大砲や鉄砲の世の中に、そんな太刀は無用の長物だよ」と言ったそうです。

清治は「なるほど!」と気が付いたそうです。そこで竜馬と同様の太刀を作り、次に竜馬が土佐に返ってきたときに、見せたそうです。

すると竜馬は「この間はあの刀でたくさんだと言ったが、もう刀など要らんよ」と言いながら、懐からピストルを出して見せたそうです。

その次に、帰ってきたときは、今の時勢では、人間は武術だけでなく。学問をしなければならない、古今の歴史を読みなさい」と進めたそうです。

その次にあった時は、「面白いモノがあるぞ」と言って、本を見せたそうです。それは当時の文明国共通の法律の本で、「俺はそれを研究している」と言ったそうです。

 

檜垣清治は、そんな竜馬を「悔しさと羨望の眼差しで見ていた」と語っていたそうです。

今の世の中は、「AI」だの「ビッグデータ」だのと、今までの常識では考えられないようなことが起きています。先日、日経新聞の1面に、「人間の仕事がロボットに奪われる」という記事がありました。

記事の内容は、人が携わる約2千種類の仕事(業務)のうち3割はロボットへの置き換えが可能との内容でした。特に日本は世界の主要国中でも、最大となる5割強の業務が自動化できるそうです。

これだけ、変化が大きいと、絶えず先を見ても、なかなか追いつきませんが、せめて気持ちだけは常に先を見るようにしたいものです。

松下幸之助 金言 365 より

by IWA