交渉は「鯉とりまあしゃん」に学べ

皆さんも良くご存知のソフトバンク:孫正義社長が、講演などでよく使う言葉だそうです。

どういう意味かと言いますと…

「鯉とりまあしゃん」とは、上村政雄氏と言う実在の人物で、愛称が「まあしゃん」と言われています。孫正義氏の出身である佐賀県と福岡県の県境を流れる筑後川で、独特の漁法で鯉を取る名人で、小説やテレビなどで紹介されたこともあります。

      fisher_a09

 

では、「鯉とりまあしゃん」がどのようにして真冬の筑後川で、鯉を捕まえるかと言うと…

まず漁をする数日前から、肉やウナギなどの栄養価の高いものを取り体調を整える。

当日は、河原で焚火をして、そこで身体から汗が噴き出るまで体を温める。その後に、川に入り鯉の巣がある川底で静かに横たわるそうです。

     o0480048013194400263

 

すると、その体の温かさを求めて鯉が寄って来るそうです。そこで鯉を優しく抱き、そのまま陸に上がって来るそうです。

これが「鯉取りまあしゃん」の漁法で、一度に両手と口で3匹もとることもあったそうです。

孫正義氏は、自社の社員や講演会などで、この話をするそうです。交渉の前には、「しっかりと準備をして」「交渉相手が自然とこちらと合意したくなるようにする」のが交渉術だと言っています。

これは、交渉事だけではなく、人との関わり全般に言えるのではないかと思います。表面上のテクニカルなもので出来上がった人間関係ではなく、本質的に相手から信頼される人格になりたいものです。 

(資料参照:孫正義名語録)

by IWA

交渉は「鯉とりまあしゃん」に学べ