競争相手の成功を喜ぶことが出来れば・・・

自分はゴルフが好きなのですが…

ゴルフに興味がない方でも一度くらいは名前を聞いた事があると思いますが、今日は「タイガーウッズ」という一人の偉大なプロゴルファーのお話です。

アマチュア時代からその実力に注目され、全米アマ3連覇という前人未到の記録をつくり 鳴り物入りでプロになったタイガー。 全盛期は飛ぶ鳥を落とす勢いで優勝を積み上げてきた名プレーヤーですが このところ怪我の影響などで良い成績が出ていませんね。彼のスーパープレーが見られないのはホントに残念です。最近は、ちょっと違った事で話題になってしまっていますが・・・

 タイガーが全盛期の頃 あるトーナメントで優勝争いをしていた時に話題になったお話です。 彼は相手選手がパッティングする時、心の中で「入れ!」と叫ぶそうです。普通の考え方ですと、優勝争いをしているのですから「外せ!」だと思いますよね。でも彼は逆なのです。

実際に、そのパットが入らずタイガーが優勝したのですが、その時とても寂しそうな顔がテレビに映し出されたそうです。

 では、なぜ相手のパットを「入れ」と念じるのかというと、それは「外せ」と考えた時点で次のプレーへのモチベーションが下がるそうです。そう考えた時点で相手に気持ちで負けてしまっているということです。

また、高いレベルで競い合っているわけですから、相手へのリスペクトを忘れず、逆にその強い相手に勝ってこそ真の喜びを感じられる。だからラッキーな勝利を受け入れたくない、そんな意気込みであるからこそ、あの成績を収められたのではないでしょうか。

実際にその時の映像をWEBで見つけたのですが、ほんとに短い距離のプロなら入れて当然のショートパットを相手が外して優勝が決まったのです。その時のタイガーの表情は まさに落胆そのもので 優勝したにもかかわらず笑顔ひとつ見せず 逆に悲しくて今にも泣き出しそうな雰囲気でした。

 人は実に弱い生き物で、相手のミスや周りの環境により“利”が転がり込んでくる、所謂“棚ぼた”でも「結果オーライ。良かった、良かった。」で済ませてしまったりするところがあると思います。日頃から相手に敬意を表し、共に「切磋琢磨」していくように考える事が出来れば、人としてもっと強くなっていけるのではないでしょうか。

“ラッキーな勝利を喜んでいるうちは、本当の意味で強くなれない”

…と、自分に言い聞かせながら そんな人になりたいな~と感じました。

by SAT

競争相手の成功を喜ぶことが出来れば・・・