○●入社のキッカケ●○
学生時代は食品に関する学科で学んでいたため、食品業界への就職を考えていました。
そんなとき、建設関係の仕事をしている父に、子供のころに仕事で携わった建物へ連れて行ってもらったことを思い出しました。
子どもの頃は父の仕事の内容は良く分かりませんでしたが、
建物内の空調設備に関わる仕事を行っていたようで、見えない部分で地味かもしれないが、建物には必要な大切なものなので誇りを持って仕事をしている、という父の姿にあこがれを抱いていました。
そこで自分も、業界は違えど、モノづくりで世の中の役に立ちたいなと思い、食品メーカーへの就職を目指すことにしました。
就職サイトでいろいろな企業を調べていた時に、『食研』という名前を見て、研究所なのかな??と思い興味を持ち調べたところ、冷凍食品と食品機能製剤の2本柱を持つ面白そうな会社だと思いました。
冷凍食品や食品機能製剤に関する知識は全くなかったのですが、多くの人は入社してから業務を通じて知識をつけていくので、心配ないですよということを聞き、ぜひ私もこの会社でものづくりにチャレンジしたいと思い、入社を決めました。
(たまたまですが、家から近かったというものありますが。笑)
○●主な仕事内容は?●○
商品開発室に所属し、主に冷凍食品の開発を行っています。メインワークは、ざっくり言うとモノづくりの『レシピ』を作ることです。
主力製品は『とんかつ』になるのですが、ひとことで『とんかつ』といっても、肉の食感や味付け、衣の食感等、お客様の要望は様々です。
それぞれのお客様の要望を聞き取り、それを実現するためには、どのような原料を使いどのような工程で作ればよいか?日々工夫を重ね、商品化をするという仕事をしています。
商品開発として、配合を検討する、試作を行う、改良するというようなことが日々の業務の大半です。コツコツと1人で行うことが多い職種だと思っていましたが、意外に社内外の人と関わる機会も多いです。
お客様と当社との間をつなぐ営業部販売チームとは日々の業務の中で一番密接にかかわるのですが、その他のセクションでも、
新商品が決まると、原料の仕入れ部門と数量等の相談をし、
製造部とは工場で大量生産した際の課題は無いかどうか、
品質管理部門とは衛生面で予想される危害はどうかの事前確認を行ったりしています。
レシピを作るのは開発ですが、様々な人と関わり、みんなでモノづくりを行っているんだな、ということが体感できるのもこのセクションの醍醐味です。
○●一番嬉しかったエピソード●○
一番印象に残っているのは、自分の携わった商品が初めて商品化された時のことです。
先輩方にいろいろと教えていただきながら進めていったのですが、初めての商品化ということで、今では考えられないようなミスやトラブルもあり、いろいろな人に迷惑をかけ、また支えられ、苦労したことは今ではいい思い出です。
その商品は、『チキンカツ』だったのですが、チキンカツバーガーとしてコンビニの店舗で販売されました。陳列されている商品を目にした時、ささやかながら世の中の役に立てたのかなと思い、うれしかったです。
一番うれしいと思えるのは、食べた人の誰もが美味しかった!すばらしい!と驚くような商品を、胸を張って出せた時だと思っています。まだそこまでは辿りつけていないため、それに向けてこれからも精進していきたいと思っています。
○●あなたにとって食研とは●○
人柄がよく、社内が和やかなムードで居心地の良い会社だなと思います。数年前に工場を移転したのですが、その際に通勤時間が元よりも長くなってしまう方もいましたが、多くのパートナーさんが移転後も当社で働きたいということで、引き続き勤務してくださったのはとてもうれしかったです。
当社の千葉工場は千葉市緑区の緑の森工業団地内にあり、その名の通り周辺は工業地帯で緑も多く、落ち着いた場所なのも一つの要因なのかなと思います。自分は電車通勤なのですが、下り方面のため通勤ラッシュもなく毎朝すがすがしい気持ちで出社できています。
また、周囲でイノシシが出ることもあるのですが、誰が見た?どんな大きさだった?という話題で盛り上がる、というような、ほっこりする時もあります。仕事で行き詰った時に、廊下や食堂からパートナーさん達の陽気な笑い声が聞こえると、のんきでいいなぁと思いながらも、ちょっとリラックス出来たりしています。
○●学生の皆さんへ●○
自分の専攻を生かしたいと私自身も思っていましたが、実際には社会に出てから学ぶことの方が多いと思いますので、専攻や今の自分に出来ることにとらわれずに、『これからやりたいこと』に重点をおいて将来のビジョンを考えると良いと思います。
また、日々の生活の中で、『楽しく過ごすための工夫』を意識的に行うクセをつけると、大変な仕事を任された時でも、楽しく仕事をすることが出来ると思います。『楽しさ』の基準は人それぞれだと思いますので、自分がどんな時に楽しく思えるのか、何をしたら楽しく感じるのか、自分自身で考えてみると良いと思います。
これから先、大変なことも苦労することもあるかと思いますが、楽しんで、より良い人生を送れることを願っています。