新たな年を迎え、早1ヶ月、いつも「ちょっと一息」を読んでいただいている皆様におかれましては、晴れやかな気持ちで新年をスタートされたことと思います。
例年通り、今年も年末年始はスポーツイベントが目白押しでしたね。特に元旦の社会人駅伝から始まり、大学ラグビーそして箱根駅伝などをテレビ観戦し、スポーツからパワーをいただきました。
その中でも、ラグビーの全国大学選手権で圧倒的な強さで決勝まで進んだ帝京大学は印象的でした。たまたまNHKの番組「インタビュー ここから 元大学ラグビー監督岩出雅之」を見る機会がありました。
帝京大学は2009年度から17年度まで大学選手権9連覇という偉業を成し遂げているのですがその時に監督を務めていたのが岩出雅之さんです。番組の内容は一般的な組織論として見ても非常に興味深いものがあり、その中でも印象深いのは、就任7年目のとき最終戦で勝利しなければ大学選手権に出られなくなる大切な試合で、下級生が“負ければいいな”と話しあっていたということを聞いて、寂しさや挫折感を感じるだけではなくそれを変えていかなければならないと…
そこで掲げたのは『脱・体育会系』
先ずは、先輩と後輩の関係を変える。役割を変えることにより下級生が上級生に対する親しみを感じ、一方上級生は自立するようになり、その結果上下関係に絆が生まれた。さらに選手同士のコミュニケーションを重視した。上級生が練習中の発想の振り返りを下級生に繰り返し行うことでより上下の信頼関係が強くなった。物事の本質を見抜き前例にとらわれない方法を用いて本当のチームになれた
会社においても、同じく変化する環境において組織やチームに一体感を出すためには、ひとりひとりが他人のことを考える「利他のこころ」を持つことが大切だと感じました。そのためには私も上下の関係や世代間の風通しを良くし、安心感を与えられるように今年は努めていきたいと考えます。
そういえば、この3月に勇退される箱根駅伝で優勝した駒沢大学の大八木監督も鬼の指導方法が時代に合わず、選手にメニューを考えさせたり自分から選手にコミュニケーションを取りに行ったりと前例にとらわれず、指導方法を変えることで低迷期より脱却し常勝集団を作ったと記事を読み、改めて変わり続ける力の奥深さを感じます。
By AIB