京セラ、KDDIを創業し、日本航空(JAL)が会社更生法の適用を受けたときに、2年で営業利益2000億というV字回復を成し遂げた稲盛和夫氏は、人間には3つのタイプがあるといいます。
自ら燃える「自燃性の人間」、周りから焚きつけられて燃える「可燃性の人間」、周りが燃えても燃えない「不燃性の人間」の3タイプだそうです。
また、中国の思想家の呂新吾(リョシンゴ)がリーダーの資質をを3等級に分け
「深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、これ第1等の資質」「磊落豪遊(らいらくごうゆう)なるは、これ第2等の資質」「聡明才弁(そうめいさいべん)なるは、これ第3等の資質」と言っています。
稲盛氏が日本航空(JAL)再建に乗り込んだ時、幹部たちは、高学歴で頭は良いが、破綻の原因を他人事のように語る「聡明才弁」の「不燃性」ばかりだったそうです。
そこで稲盛さんは、まず意識改革から行うわけですが、京セラフィロソフィ(哲学)をベースに、JALフィロソフィ(哲学)を作り上げたそうです。こうして最後には、彼ら自身が「不燃性」から「可燃性」へ、そして最後には、自ら燃える「自燃性」へと変わっていったそうです。
現在、各部門で「食研コアバリュー」を浸透するべく、各部門で色々な事を行っていますが、まさにこれに通ずるような事ではないでしょうか。
by IWA
<補足>
深沈厚重:深く物事を考え、何事にも動じず、確固たる信念を持っている人
磊落豪遊:気持ちが大きく、小さなことにこだわらない人
聡明才弁:頭が良くて弁のたつ人
自ら燃える「自燃性の人間になれ」